利便性にすぐれた 住みよいまちづくり弊社が主体となり実施したJR朝霧駅前・土地区画整理事業のご紹介

計画の概要
  • 明石市JR朝霧駅に隣接した2.86haの未利用地を、土地区画整理事業により整備しました。
  • 駅前広場と土地区画整理事業を一体的に整備することにより、区域内市道朝霧2号の広幅員化、駅前広場内の駐輪場を区域内に移設し、ラッシュ時の駅前広場の交通混雑解消に寄与しました。
  • 朝霧駅まで3分、三宮駅まで30分以内という利便性が高く、区域内から明石大橋・淡路島が望める質の高い住空間の整備を行いました。

事業概要

事業手法
朝霧駅前土地区画整理事業
事業主体
ミツヤ設計株式会社
計画地
明石市JR朝霧駅北側
開発面積
28,625㎡ (8,651坪)
用途地域
第一種低層住居専用地域
98画地16,530㎡,50坪/画地
近隣商業地域 1,638㎡(495坪)
業務担当
ミツヤ設計株式会社
設計期間
平成20年9月〜平成24年3月

土地区画整理事業のフローチャート

土地区画整理事業のフローチャート

工事中・完成時の写真と原位置試験

完成間近の幹線道路
完成間近の幹線道路(幅員9.50m)
5~6街区の画地の完成状況
5~6街区の画地の完成状況
重力式擁壁
重力式擁壁H=2.5m~8.0m
置換砕石頂部 平板載荷験実施の様子
置換砕石頂部 平板載荷験実施の様子
(上記写真の重力式擁壁H=8.0mの位置)
幹線道路重力式擁壁
幹線道路重力式擁壁(下部置換砕石高3.0m)
1-2街区 L型擁壁高(下部置換砕石高2.8m)
工事完成後の3街区~7街区の全景
工事完成後の3街区~7街区の全景

朝霧プロジェクトの課題と対策工法

計画地は土取場跡地で「い草の染土」を採取後、表土を埋戻しているため、現況地盤は緩く溜水があり、溜水の排水が必要である。
また、盛土地盤上に計画する擁壁の沈下・支持力等の対策が必要である。

  1. 01計画地の法規制(全域「宅地造成等規制区域」)
  2. 02地質調査の実施について
    調査ボーリングラムサウンディング圧縮試験ボーリング
    一次 15箇所 3箇所
    二次 3箇所 4箇所
  3. 03設計上の課題に対する対策工法について
    1. 傾斜地における土地利用計画(高低差27m) 明石市の「まちづくり」との整合性を図り計画した。
    2. 現況地盤内の地下排水対策 暗渠管φ150mmを敷設し、敷設3ヵ月位で地下排水量は少なくなり、地下水は適切に排水されている。
    3. 土工計画(第3粘性土対策) 区域内は粘性土が多いため、礫質土と粘性土を互層にして盛土し、盛土部は沈下板を設置して観測をした結果、 沈下は100日以上発生していない。
    4. 重力式擁壁基礎の置換砕石工法 置換砕石の支持力を確認するため、原位置試験を実施して、設計計算値以上の支持力を確認した。 沈下は100日以上発生していない。
    5. 4~7街区の地盤改良工法 擁壁底版から支持層まで最大10mあり、安全性等から「深層混合処理工法」を採用した。
      【深層混合処理工法の仕様】深さ2m~10m、径φ1,000m/m、本数767本